天王寺春雨

器用である。

熱心である。

素直である。

なにしろ、自分を捨てるのが早い。

向いているのでしょう。

とある公演後、劇団員がひとり止める止めないでもめており、みんなおたおたしていたとき、やおら立ち上がり、「次回から私は出ます。」と、毅然とデビュー。

訳が分からなかったが、なにかすごかった。

台詞を飛ばしたことがない。

演出の注文を覚えている。

練習したことを覚えている。

当たり前?

希少なのです、満劇では。